サイケ
◎Velvet UnderGround

アヴァンギャルドで、ストイックな雰囲気。今ではアンダーグランド界の
伝説ヒーローとなっているルーリードはやっぱすごい。
作品によってはポップなものもあり、やろうとしている事がわかれば
相当刺激になる。実際フォロワーも多い。
○MICHAEL ANGELO

ドリーミーサイケの超名盤。
◎Ariesta Birawa Group

インドネシアのモンスターアルバム。サイケポップ名盤。
B.N.A ACTのような哀愁ポップが東南アジアの風味で味わえる。最高。
田舎臭い雰囲気。すなおーな感じ。
HMVで再発LPが8000円で売っていた。
◎D.R.HOOKER 「The Truth」

USサイケ超名盤。意外と遅咲き。(72年)
ロマンチックな甘い曲もあってクール。
◎AGINCOURT○ISACA

同メンバーが異なったバンド名で4枚作品を作ったが、
これらはその後半の二つ。方向性が作品ごとにいちいち違うので面白いし、
アシッドな雰囲気、きれいなメロディは共通して良い。
○FRIENDS

上のIthaca, Agincourt, Alice Through the Looking Glass, and Tomorrow
Come
SomedayのPeter HowellとJohn Ferdinandoだが、1974年に録音した音源が
あったらしい。捨て曲があるが、儚げな音色は同じように良い。
アシッド感が放牧感に変わった印象もある。
◎MU ○FAPARDOKLY ○Merrell Fankhauser & H.M.S BOUNTY

ハワイに移住して現在も音楽活動を続けるMerrell Fankhauserの軌跡。
かなりの才人と奇人ぶりで、MUなんかではよく練り込んだ音楽が印象的。
○JACKS 「からっぽの世界」

早川義夫率いるうつうつとしたロックバンド。(つのだ☆ひろも一時在籍)
日本独特の背筋の凍るような世界とサイケが混ざり合う。
○GODZ 「The Third Testament」

バカロックとよく言われる。メンバー全員楽器が出来ないせいか、
相当きてるアホどもっぷりが、そのまま雑音のみの構成で爆発していた。
しかもあろう事か、そのうちだんだん上手になってきて、
4枚目くらいからちゃんと演奏しだすところがアホだ。これは三枚目。
ESPレーベル作品。
◎13th Floor Elevators

ロッキー・エリクソン率いるこの時代アンダーグラウンドの聖典。
トミー・ホールのジャグ(ポコポコ)がなんといっても印象的。
ねっとりくすんだ音色のイメージで最初からうんざりする人が多いが、
曲も歌もかなり上手に作りこんでいる。
◎THE GOLDEN DAWN 「Power Plant」

音はジャグを抜いた13thという感じ。
曲も似たようなもんで、こちらもかなり良い。名盤。
◎Love 「Forever Changes」

それまでジャズ一辺倒だったエレクトラから出た初のロックバンド。
悪魔的な Arthur Lee の声と、繊細で甘い Bryan Maclean のギターが
ベストマッチ。ネオアコのルーツといわれる音楽性を持つ。
この3rdアルバムでは、オーケストレーションが加わり、
更に細かな世界性の表現へ。Leeが混血なのもなんか良い。
◎DOORS

歌声、パフォーマンス、言動全てが悪魔的で、唯一無二のカリスマ
Jim Morrison 率いる元祖天才集団。
これだけ成功したにも拘らず、フォロワーがいない事実が唯一性を物語る。
ミステリアスな個性、また自ら「キング・オブ・リザード」と名乗るほどの
ヌメっとした声色が印象的。
エレクトラレーベルロックバンド第二弾で、LOVEとも親交が深い。
◎THE PAISLEYS 「Cosmic Mind At Play」

ミネアポリス地元のサイケバンド。
この唯一のアルバムではゆらめくメロディラインとコラージュが心地いい。
遊びのあるポップな構成も楽しい。
◎Sound Factory

70年のブラジルサイケデリア。
カバーバンドにありがちだがトラックごとの出来の差が激しい。
Traffic や It's A Beautifulday のカバーはオリジナル以上の感激を味わえる。
螺旋的な気持ち悪いベースのRestless Timeも必聴。
◎El Alamo「Malos Pensamientos」

ペルー産ラテンサイケロック。71年。
メロウなメロディとエコーのかかった丸いヴォーカルがふわふわしながら、
全体としてはラテンの匂いがするというサイケキャッチーな超名盤。
Killer Inca Psych!!!!!!!! だそうだ。
◎MODULO 1000

70年ブラジルの病気サイケ。3面開きジャケット。
南米の神秘的な旋律に気持ち悪いエフェクトがねっとり絡みつく。
ねっとりスペーシーみたいな曲が多いが、CDのボーナストラックには
ラテン調の気持ちよくなれる曲があって良い。
○The Head Shop

69年USサイケ・フリークアウト。
読めない曲調とファズベースがたまらない。
コーラスの厚み・揺らめきがトリップ感抜群のクールトラックあり。
アルバム通して統一感はなし。
○Edip Akbayram

トルコ産、イスラムアシッドサイケ。74年1stと75年の2ndセットの2LPを買った。
イスラム的なムードの中で、くにゃくにゃとエフェクトがかかって面白い。
◎Spectrum

1971年に上映されたリオデジャネイロ最初のヒッピー映画「Geracao Bendita」の
サントラとして製作された、ブラジルのグレート・ヒッピー・サイケ。
ポルトガル語と英語が絶妙に混ざって良い雰囲気。
サントラのくせにとても楽曲が良い歌物。
◎Virgin Insanity

テキサスのプライベートアシッドサイケ。
ジャケはいかにもで一枚一枚スタンプを押されたもの。再発でも結構高い。
ある意味正統派アシッドサイケ。絶妙のバランスでとても気持ちよい。
シスコロック
○Quicksilver Messenger Service 「1st」
○ILL WIND 「FLASHES」
◎Gratefull Dead
エレクトロ・実験
◎THE RED CRAYOLA

Mayo Thompson率いるサイケバンド。
聞こうとする人は、ある一定のレベル以上の感覚を常に要求され、
現代においてもほとんど再評価の動きを見せない。
いや〜〜……ただの雑音に聞こえてしまう時がある。
◎DREAMIES 「Auralgraphic Entertainment」

詳しくは不明だが、おそらくは企画物の一種。
ジャケットは薬のパッケージのパロディーになっており、
薬の説明書に似せたインサートも付いている。
延々と反復される虚ろなメロディに、深いコラージュとエフェクトが
重なり合って気持ちいい。
次第に目が虚ろになってゆく…ミュージックドラッグ。
◎Joe Byrd And The Field Hippies「The American Metaphysical Circus」

「United States of America」という有名なバンド、
Fifty Foot HoseやSilver Apple等と並んで
エレクトロニックサイケのパイオニアと言われるバンドがあるが、
そのUSAを率いた若き日の現代音楽家Joe Byrd の次のプロジェクト。
肩書きはconductor、演出家と表記され、バンドという形を諦め、
音に自らの想像を純粋に敷き詰め、作りこんでいる姿が目に浮かぶ。
白夜のサーカス。
◎Don Robertson「Down」

USサイケ69年の傑作。
シタールやタブラ等、東洋音楽とフィールドレコーディング、SEが
揺らめき合い、まさに瞑想している気分になる。
スペーシーなエフェクトと揺らぎが超秀逸。
◎Siloah

ドイツのヒッピーコミューンサイケ。70年。
エスニックな雰囲気でのアコースティックな音作りが印象的だが、
オドロオドロしいオルガンもすばらしい。虚脱感溢れる。気持ち良い。
◎The Spoils Of War

69年発表の1stと後に発掘され発表された2ndがある。どっちも最高。
音のこもったいい感じにコーラスの利いたソフトロックと、サイケロック、
電子音楽のユレユレを混ぜたような本当に天然記念物的な傑作。
楽曲構成も良すぎ。
○WHITE NOISE
○The ZODIAC 「Cosmic Sounds」
ガレージサイケ
◎THE FREAK SCENE

Rusty Evansが手掛けたグループであるFREAK SCENEの唯一のアルバム。
タイトルは"P"soulとなっているのがミソ。突発的なSEやコラージュなど
入っていて、ガレージとは違うが、他と比べてもかなり迫力があって
エキサイティング。
◎NOVA1 「The Nova Local」

67年にデッカから。
ヘヴィーオルガン&ファズ&ハーモニーとが結構絶妙で、
音の感じはBlues Magoos(大好き)みたいな感じ。
泣きの入ったガレージちっくなトラックが特によい。
しかし、これとBlues Magoosと、あとSRCとかは何系なんだろう。
それぞれ同じような所にキュンとさせられる。かっこいい。
◎The ID 「The Inner Sounds Of The ID」
相当カッコいいんだけど、ジャケ画像なし。情報もなし。調べにくい。
ポールアーノルドが作曲とアレンジ、プロデュースを全て仕上げる。
ナイフを嘗め回すようなヒヤヒヤもんのガレージサイケ。
日本民謡みたいなマイナーな歌メロがうまく絡みつく。かなり個性的。
◎MC5
○Ladies W.C
○The Electric Prunes
○SRC
○Blues Magoos
○The Pretty Things
○The Lost ○Flat Earth Society
ソフトサイケ
◎SAINT STEVEN

メロウなソフトサイケ名盤。近頃再発も出たらしい。
かなりきつめのコラージュ・SEが飛ぶけど、アル・クーパー系の
きれいなPOPミュージックとも言える。ボストンサウンドに近い。
◎Four Seasons「GAZETTE」

フォーシーズンズというと、かなりおっさん系のコテコテなソフトロックの
イメージだが、プロデューサーBob crew との最後の仕事となった
この「GAZETTE」は違う。
思い切った構成とハーモニー、曲のバリエーション、ポップサイケなかわいい
音色。正当な所でもちゃんと新しいアイディアを出して、他を圧倒する。
個人的にも、初めてこの時代のレコードのシールドを破るという醍醐味を味わう。
◎Chamaeleon Church ◎Orpheus

両方ともMGMレーベルのアランローバーのプロデュース作品。
ボストンサウンドの代名詞的な、優雅で丸みを帯びた音色で、
特にカメレオンチャーチでは元 The Lost ・ Ted Myers の曲構成と
その甘い歌声がアランローバーの方向性とベストマッチ。
○The FREEBORNE 「Peak Impressions」

ボストン出身のグループFREEBORNEによる唯一のアルバム。
ボストン独特のドリーミー&メロウな感じは残しつつ、
鬼気迫る曲構成が印象的。
◎Birmingham Sunday

ネバダ出身の6人組グループ唯一の作品。68年。
マイナー調の混声ハーモニーがクールで優雅。
オリジナルはテストプレスのみの作品だったらしいが、
曲も音作りも完成度は激高。
ストロベリーアラームクロックのプロデューサーの作品らしい。
◎Telegraph Avenue

ペルーのソフトサイケバンド。71年のファースト。
当時国内NO1の人気だったらしい。Bo Ichikawa という怪しい日系人がリーダー。
お洒落さ、ポップさ、サイケ、ロック、ペルーが高いレベルで丸く融和している。
ジャケに見える太陽みたいだ。
Something Going という Alzo&Udine のカバー曲があるが、オリジナル盤の
クレジットでは作曲 Telegraph Avenue 名義になっていたらしい。セコバンド。
○GANDALF
○Euphoria
○The Left Banke
アシッドサイケ・フォーク
◎Donovan 「a gift from a flower to a garden」

英フォーク界、まさに吟遊詩人といった感のある才気溢れるミュージシャン。
やさしい声色と安定したPOPセンスで、その人柄も想像できる。
アシッド感はあくまで一部の作品のみ。
◎Nick Drake

今では伝説的なフォークシンガー。
中の上と呼べる裕福な階級に生まれ育ち、思うがままミュージシャンへの
道を歩む。しかし周囲の不当な評価、様々な葛藤から遂には
自らの命を絶ってしまう。
この「ピンクムーン」でもやり場のない悲壮感が深く表現され、
そう考えると二流の現代人、センシティブなオタクに人気があるのは当然。
自分も大好き。
◎Jake Holmes「A Letter To Katherine December」

米国アシッドフォークシンガー。フォークではないかも。
本作ではエレキギター/ベースも目立ち、
オーケストレイション、コラージュまで入っているが、
あくまで控えめで厳か、ダウンな雰囲気はこの人本来の匂いが漂う。
67年2ndでこの作品はすごいと思う。時代の傑作。
1st?のDazed And Confusedという曲をツェッペリンに丸パクリされている。
◎Musica Dispersa

スペインのアシッドサイケバンド。71年
活気のない音作りのアシッドサイケ。
儀式的なボーカルとポコポコのパーカッション、フルートがナイス。
なんかトリップというよりオシャレな感じ。
○HUSH 「EXTRADITION」

オーストラリアのアシッドフォーク。71年
清々しさを感じる歌物もあるが、なんと言ってもドローン系の
幻想的な音作りに聞き入ってしまう。
男女の歌、声のカラミと美しいフィールドレコーディングが光る。
バンブーフルート、ダルシマー、ハープシコード、石、チェロ、ハルモニウム、
タムタム、タブラ、ヴィーナ、グロッケンシュピール等(知らん)
本格派フィールド系アシッドフォーク名盤。
◎Oriental Sunshine

69年ノルウェーのアシッドフォークバンド。
オリエンタルという名前の通り、東洋思考でシタール・タブラがばりばり入る。
+パーカッション、フルート、オルガン、色っぽい声…という感じで
雰囲気がとてもいい。
ジャケにインド人がいるけど、その彼の活躍か同時代の似たようなバンドと
比べても東洋系の楽器は本当にキレがよく、トリップしやすい。
これも本格派、東洋ドローン系。
◎GLENN FARIA

70〜1年録音のプロモ盤。ブルージーなアシッド感はこの人ならでは。最高。
Headstone Circus(未聴)のリーダーとしても有名。
◎Lula Cortes E Ze Ramalho 「Paebiru」

75年のブラジル産アシッドサイケ名盤。ブラジル音楽界では有名らしい
Ze Ramalho という人と Lula Cortes のデュエット。
前半はフィールド録音を含んだドリーミーなフォークソングだが、
後半は胃がキリキリするようなファズサイケもあり、アフロやなんやら訳の
わからないものをごちゃごちゃ混ぜて非常にスリリング。
○MARTHA

日本のプライベートサイケ名盤。71年。
Tomoaki Kamijo率いるアシッドサイケロックバンド。
例によって陰鬱なヒヤヒヤしたアシッド感で、ムーディー。味わい深い。
日本で2番目にレアなレコードらしい。
◎Arco Iris

アルゼンチン産サイケフォークグループの1st。
南米っぽいムードなんだけど、なんか陰鬱。
甘い声とジャジーな雰囲気が最高。
◎Fraser & deBolt 「With Pleasure」
ネットではほぼまったく情報なし。
アコースティックなコミューングループ。マンドリン・フルート・ハーモニカ
各種弦楽器などが高品質にうまく絡み合う。
ヴォーカルも癖の強い男女のペアで、うまいバランスが取れていて
結構ないいバンドだと思うけど、いかんせん無名すぎる。
○Bobby Brown
こちらも情報無し。日本語では特に。
ソウル界に同名の有名な人がいて調べるのに苦労する。
アコースティックなUS(おそらく)のSSWだけど、
泥臭いというより土着(原住民系)、カントリーというよりスペーシーな感じ。
単純に見えるが堀が深く、いい音楽聴いている気持ちになる。
○ARTHUR LEE HARPER 「Love The Revolution」
◎Jimmie Spheeris 「ISLE OF VIEW」
ブリットポップ
◎ZOMBIES 「ODESSEY & ORACLE」

ジャケ・アートワーク全て含め、世界中で一番愛すべき作品の一つ。
収入の問題で曲を書いていないメンバーの脱退もあり、
ゾンビーズはこのアルバムを残して実質68年に解散する。
Chris White/Rod Argent コンビが書き上げた哀愁あふれる名曲を
コリン・ブランストーンの甘い色男声で歌い上げ、まさしく奇跡の出来。
ま、聞けばわかる。
あと、ロック史上において「最も名前で損をしたバンド」とも言われる。
◎PANDAMONIUM

マイナーなUKハンドの69年前後の未発表曲集らしい。
見栄えゼロのジャケットだけど、とても素晴らしいブリットサイケポップが聞ける。
モンキーズばりの爽快なポップソングや田舎臭いまったりとしたポップソング、
ようはポップで曲がとてもいい。USカントリーのような雰囲気もあり
すごいいい人な感じがする。気分がいい。
○The B.N.A ACT 「In The Beginning...」
◎Chad & Jeremy 「Of Cabbages and Kings」
○BEE GEES 「1st」